問題 : 上の写真の百合の花びらは何枚でしょうか?
答えは…ページの一番下に載せておきますね
萼(がく) と 苞(ほう)
一体どんな思惑があって、花びらを退化させて萼や苞を花びらの如く色とりどりに美しくさせる事になったのかしらね。
花びらだと思っていたところが実は萼でした。
という話はよく聞きます。
しかしこの度、西洋菩提樹をいろいろ調べていたら『苞』という部分も『花びら』みたいになっていたりもすると知りました。
花は中心から外側に向かって順に
雌しべ、雄しべ、花弁、萼、苞
となります。
萼(がく)が花びらのよう
萼 : 花冠を支える役目, 開花前のつぼみを保護する
小さくなった花弁の代わりに媒介者に目立つように変化。
装飾花。
クリスマスローズ : 雄しべの付け根の緑色の集まりが、小さくなった花びら。
チューリップ : 外側が緑が多い花びらみたいなのが、実は萼なのだそう。
つぼみの時は三枚の蕚で包まれています。
クレマチス : 確かに、この蕾を見れば、確かに『萼』ですね。
アネモネ : 美しい繊細な花びらがね実は萼で、花びら何処に行っちゃったの?
紫陽花 : 装飾花の真ん中の小さなポッチは未熟なお花。
真のお花『真花/両性花』は
玉あじさいなら玉をかき分けた中にあるかも。
額あじさいならテーブル状の真ん中の小さなつぶつぶ一つ一つが蕾です。
そのままにしておけば、実になります。
苞(ほう)が花びらのよう
苞 : 開花前のつぼみを包み保護する役目, 花の集まりを保護する
小さくなった花と萼の代わりに媒介者に目立つように変化。
千日紅 : 目立つのは苞。花は小さな黄色い部分
花水木 : 真ん中に小さな花が密集しています。
カラー : 仏炎苞と呼ばれる。花は真ん中にある棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)にあります。
フレンチラベンダー : 花(穂状花序)の上の、うさぎの耳のような、天使の羽のようなひらひらが、花を守るために進化した苞です。
どくだみ : 真ん中の黄色いしべの集まりみたいなのが沢山のお花。
余談ではありますが…
カンボジアでとても気に入ったレストランを見つけて、食事といえばそちらでお世話になっていたのですが、そこの美味しいサラダで、知ってるけど食べた覚えはない不思議な食材に出会いました。
味覚、嗅覚、視覚を総動員させて研ぎ澄まして導き出した答えは『どくだみ』でした。
日本では生で食べる事はないものね。
アクセントでとても美味しく頂きました。
問題 : 上の写真の百合の花びらは何枚でしょうか?
答 : 百合の花びらは三枚。残りの三枚は萼です。