
新王国時代、第20王朝
エジプト博物館 JE 36457-D
聖書、古事記、オデッセイア、ギリシャ神話、エジプトの神々…。
この辺りを読んでいると、ふんわり横のつながり…というか何というか…。
ですからね、次はその起源とも言うべきシュメールの神話、メソポタミア神話を覗きたくなりました。
まだ読み始めて間もないですが、出てきます出てきます。
◉大洪水➡︎ノアの箱舟、
◉バビロンの神殿➡︎バベルの塔、
◉イシュタルの冥界下り➡︎デメテルの冥界下り
◉冥界の食べ物食べると冥界を受け入れた事になる説
ペルセポネ(ギリシャ神話)、イザナミ(古事記)
◉イナンナ/イシュタル と 夫ドゥムジ/タンムーズ➡︎アフローディーテと恋人アドニスと冥界の女王ペルセポネ
◉冥界との行き来➡︎四季の移り変わりと作物の収穫
これが、今から5000年前とか6000年前に既に口伝、楔形文字で語られていた物語だなんて。
なんてすごい構成でしょう。
その後地域、民族で独自に変化しつつ広がり、それにしても、最初の骨組みが余程素晴らしいのでしょうね、世界の果て日本の古事記でもうっすら見えちゃう。
私は昔から厩戸皇子/ウマヤドノオウジ(574~622)という名はキリスト教のイエス誕生のお話と関係していて、ヨーロッパからシルクロードを旅して、中国、朝鮮から日本に伝わった時代の最先端をいく名前を付けたのだと思っている。
遣隋使 : 600〜618年に隋に数回渡った使節団。
隋 : 581〜618年
秦/ハタ : 朝鮮から日本に渡った日本にはない知識と技術を持つ一族
ギルガメシュ叙事詩
メソポタミアの神話の一つなのですね。
あまりにも内容が深く、たまげました。
人間が大切にしないといけないもの。
(一般市民なら勿論のこと)権力を手に入れてもなお恐れるもの。
犯してはならない領域。
真の栄光とはなんだ。
えっ、これって哲学で、みんなこれを議論してるんだよね。
舞台はBC2700都市国家ウルク。
主人公はギルガメシュ王(実在する王がモデルとも)。
血筋、見た目、身体、体力が完璧。
しかし、それゆえに弱者の気持ちが全くわからない暴君なのだが…。
BC2100にシュメール語で書かれた物語が起源で、
13世紀(BC1300~BC1201)にアッカド語で体系化。
ギリシャ アテナイで哲学者
ソクラテス(BC470~BC399)
プラトン(BC427~BC347)
が考え始めるずうっと前に、
私としては問題提起から答えまで出していると思われるギルガメシュ叙事詩。
本当に凄いと思います。
メソポタミア文明


ラピスラズリの円筒印章
アッカドのサルゴン王の統治下にあった紀元前2300年頃のものです。
長い髭の英雄がライオンとと闘っている…のだそうです。
もしかしたら、ギルガメッシュの一場面だったりして。
ユダヤ教の始まり
BC1800にメソポタミアの都市国家ウルに住むアブラハムが、
唯一の神さまからの声を聴き、信じ、
カナンの地(イスラエル)へ移住することから始まります。
アクエンアテン(在位BC1353~BC1336)の一神教改革より前なのね。
ユダヤ教の一大イベントの一つ『出エジプト』は、
ラムセス大王(在位BC1279~BC1213)の時代ではないかと言われている。
聖書のアブラハム、
メソポタミア出身者だとは知りませんでした。
多神教しかなかった世界で、
『唯一神』を信じ始める革新的な人物なのですね。
なるほどね。
旧約聖書でノアの箱舟、バベルの塔が出てくるのは自然なことよね。
気になる単語
| 都市国家(メソポタミア) | |
| 王権国家(エジプト) | 王が絶対的権力者として治る強い中央集権的な王国 |
| 帝国(アッカド帝国) | 王国を束ねる支配する (最初の帝国、アッカド帝国) |
| 王国 | 王が一つの文化、民族をまとめ上げる |
| 王朝 | 血族を維持して支配した期間 |
