2026.10.30
三菱一号館美術館でお友だちに見守られる中、人生初ガチャガチャをしたのが2026.08.31。

1898年、ロートレック自身のアトリエで開催される個展の招待状で使われたイラストの一部で、
後ろ脚で立っておねだりをするプードルの姿…、
あっ、なるほどね。
一緒にガチャガチャをしてくれたお友だちは、
ルナールの博物誌の挿絵のホロホロチョウが出てきました。
ルナールの博物誌…気になりますね!
『ほたるーー草に宿った月のひとしずく』
なんてステキな博物誌でしょう。
てっきり図鑑みたいなものをイメージしていたのだけど、
身近な生き物を感性で捉えた詩集みたいなのよ。
ほたるの一文はその一つ。
本のカバーで紹介されています。
読みたい。
他にはどんなステキな言葉で表現されているのかしら…買いたい…、ない。
辻昶(ツジ トオル)訳の本は、絶賛絶版中。
あとは岸田国士(キシダ クニオ)訳、
安東次男(アンドウ ツグオ)訳。
やっぱり、ほたるの訳がとても気に入っているので、辻昶 訳の古本を探しました。
こおろぎ
虫の音(ね)…。
一年くらい前かしら、コオロギや鈴虫、いわゆる虫の音を夏の素敵な音色として捉えられるのは日本人しかいないって聞いたのは。(実際には一部ミクロネシア人にも存在します)
どうやら、それ以外の人たちには雑音、ドリルとかトラックとかその類の音の種類なんだとか。
どういうこと?
その時はそれで終わりました。
この度ルナールの博物誌『こおろぎ』で、改めて知ることになりました。
ホントにね、ちょっと嫌そうな音。
でもね、その嫌そうな音を6種にも聞き分けて表現しているって、もうもう『愛』よね!
『こおろぎ』の章以外で『さかな』の章でもこおろぎが登場します。
うしろのほうでこおろぎが鳴いているのを聞いたりしていたからだ。
でもね、この場面の全体のイメージからはこのコオロギは『嫌な雑音』というより『虫の音(ね)』に近いニュアンスの方がしっくりくる気がするのよね。
実はルナールは日本人的な耳も持っていたんじゃないかと思った一文でした。
因みに、私はカネタタキの音が一番好きです、大好きです。
翻訳比べ
ちょっと思い立ったので!
一段目は辻昶 訳
二段目、ジュール・ルナール 原文フランス語
三段目、岸田国士 訳
1️⃣蛍/Le Ver luisant
| 草に宿った月のひとしずく |
| Cette goutte de lune dans l’herbe. |
| 一滴(ひとしずく)の月の光、草に落つ。 |
2️⃣蝶々/Le Papillon
| このふたつ折りのラブレターは、花の所番地を探している。 |
| Ce billet doux plié en deux cherche une adresse de fleur. |
| 二つ折の恋ぶみ、花のあて名を探している。 |
3️⃣ゴキブリ/Le Cafard
| 黒くてぴったりはりついている。まるで鍵穴みたいだ。 |
| Noir et collé comme un trou de serrure. |
| 鍵穴のように黒く、へばりついている。 |
私は辻さんの『ゴキブリ』の訳が特にお気に入りです。
壁にある縦長の楕円の黒いものの向こうに何やら面白そうな世界が広がっているような、覗きたくなるような…。
絶対ホントには絶対覗いたりはしたくないけど、想像はしちゃうよね。
書き方一つでこんなに想像しちゃうものなのね‼︎

