武蔵国分寺の万葉庭園で見つけた春楡
この万葉庭園、先代のご住職が万葉集に詠まれている植物をご自分で収集され、国分寺の境内へ植えたものです。植物毎に看板があり、名前と共に万葉集の例歌を添えて。
訪れる人々に解放してくださっています。
ありがとうございます。

……あしひきのこの片山のもむにれを
五百枝(いほえ)剥ぎ垂れ天照や日の異(け)に干し……
……この片山に沢山ある楡の木の皮を剥いで、よく晴れた日毎に枝垂れるほどたくさん干し……
もむにれ :
百/もも→もむ に変化
百 →たくさん という意味
うん十年ぶりに古文を訳してみたのですが、どうなんでしょう?
乞食者(ほかひびと) :
言寿ぎ(ことほぎ) を生業とした芸能者
この長歌、蟹が塩漬けにされて食べられる痛み悲しみを代弁して詠っているのですって。

春に花が咲くのが春楡/ハルニレ。
秋に花が咲くから秋楡/アキニレ。
日本で西洋楡/セイヨウニレを探せるかな。
book
the elm tree fairy
シシリーのお気に入りの楡の木は何処までも何処までも見渡せる、それにいつも側に居てくれる、どっしりと構えた大きな大きな木なのでしょうね。
日常を見守る優しい『elm/ 二レ』と『elf/ エルフ』
イラストもとても静かです。

サイト『東京の樹』に場所がわかるようなアングルで写真を提供くださりありがとうございました。