気になったことありませんか?
ミモザをアカシアと言ったり、
ニセアカシアをアカシアと言ったり。
しかし、この話を語る上でもうひと方登場するのですよ、お辞儀草です。
◉ ニセアカシア、ハリエンジュ/針槐
英名 : Locust tree
※ イナゴの木…黒くなった豆の鞘が大量発生し群がったイナゴのようだってことみたい
学名 : Robinia pseudoacacia
※ pseudo : 擬似、偽物…元々『ニセのアカシア』って名前なのね。


◉ ミモザ、アカシア、ミモザアカシア
英名 : acacia
学名 : Acacia Mill.
イギリスがフランス(orオーストラリア)からacaciaを初めて仕入れた時
『acaciaってmimosa/オジギソウみたいなお花(or葉っぱ)ね』って
acaciaをmimosaって名付けてしまったようなのよ。


◉ 学名 : Mimosa pudica L
※pudica : ラテン語で『内気な』の意味
触ったり、夜になると葉が閉じるから、そんな雰囲気あるわね
和名 : オジギソウ、ネムリグサ
英名 : sensitive plant
※sensitive : 敏感
mimosaは本来オジギソウの学名です。

日本ではacaciaのことをミモザと呼びます。
ニセアカシアは初めはアカシアという名前で明治初期に来日。
でも、この時点でアカシアじゃないですよね。
明治後期、本物のアカシアが入ってきてニセアカシアと呼ばれるようになる。
歌ではこのニセアカシアを今でもアカシアと言って歌っちゃうしね。
pseudoacacia/ニセアカシアが何故
『pseudo/ニセ』の『acacia/アカシア』と名付けられたのかは納得のいく説は見つかりませんでした。
そして調べれば調べるほど、簡単な話じゃなくなりました。
オーストラリアのワトル。
アフリカ、オーストラリアのアカシアは超大陸ゴンドワナからの遠い親戚。
植物学会でも一筋縄ではいかない、
大繁栄マメ科の、
一大勢力アカシア属のお話でした。