続き
『ハナミズキ』だと思ってました。
dogwoodと調べればハナミズキだと出てくるし、イラストの葉っぱを見てもそうだと思っていました。
…が、前にも書いたように『黒いまぁるい実』がね。
いろんな人が撮ったハナミズキの写真を見ても赤い楕円形の実が一点に集まってるんですよね。
えっ、シシリー、やっちゃった⁈
初めは黒い実のアロニアにハナミズキの葉っぱを合体させたのかと思いました。
ヒント
ただね、poemに
”on stalks turning red”
とあるのです。
アロニアにもハナミズキにも枝が赤く変わる性質があるとの記述が何処を探してもありませんでした。
シシリーはよく別名をお知らせしてくれています。
今回の糸口は『cornel』でした。
cornel : ミズキ、ヤマボウシ
“ミズキ” って ”ハナミズキ” の事だと思っていたのだけど、調べていくうちに『ミズキ』という異なる木があるのだと初めて知りました。





book
the dogwood fairy
ミズキ科 ミズキ属 ミズキ
ミズキの中のミズキ‼︎
シシリー、やっと辿り着きました。
疑った私を許してね。
on stalks turning red
はい、その記述も見つけました。
若枝が冬には色鮮やかな紅色を帯びるというのです。
シシリーは、私(dogwood)を探す目印にしてねと、『紅い若枝』をあげています。
ミズキの赤い新しい小枝は全てがグンっと上向いています。

冬、葉が落ちた木々の中でミズキの色鮮やかな紅い若枝や上に向く赤く新しい小枝に、シシリーは溢れる生命力や輝きを見つけたのでしょうね。

dogwood : ミズキ科の総称で使われることがある
table dogwood : ミズキ(水木)
flower dogwood : ハナミズキ(花水木)
日本には、その鮮やかな紅い縁起の良い枝を使って小正月(1月15日)用に「繭玉飾り」を飾ります。
地域によっては「ミズキ団子」というとのもありました。
餅花の事です。
因みに、春先に枝を切ると水が滴り落ちるほどである事から『水木』なんだって。
追記 : 2025.03.10
昨日、水木の追跡調査中に、日本の水木とは別に、西洋水木という種が存在している事を知りました。
1991年に見つかった通称アイスマン(B.C.3500頃)が持っていた矢がこの西洋水木製なのですって。
シシリーも言っています。
I was a warrior,
When, long ago,
Arrows of Dogwood
Flew from the bow.
ずっと昔、
弓から水木の矢が放たれていた頃、
私は戦士でした。
って。
でも、まさかシシリーだって
『えっ、そんなに前からだったの!?』
って思うのじゃないかな。
いえいえ、シシリーなら妖精から聴いていたかも。
因みに、アイスマンの所持していた(実際には周りに散らばっていたものも含めて)サバイバルグッズは、
弓はイチイ(作りかけ)180cm程
一見、槍とか杖に見えてたのがまだ弦を張る溝も作られていない弓。
ずっとずっと後のイングランドの兵士はイチイで作った大型の弓で勝利した。
矢は14本で(直ぐに使える物は2本)、
柄はガマズミ/Viburnum lantana、
その先(接ぎ穂)がミズキ。
矢尻は火打ち石。
矢筒の枠はハシバミ。
短刀も持っていました。
持ち手はトネリコ製
ナイフ部分は火打ち石。
斧の刃は銅製(新石器時代から青銅器時代の過渡期)。
銅製の武器が持てるほどの権力者だったのかな?
不思議と斧の木の部分の話は探しても探しても出てきません。
アイスマンの現在致命傷だと言われている左肩には、持っていた矢とおなじ火打ち石製の矢尻が刺さったままです。
辺りには柄の部分が無かったので
『証拠隠滅の為持ち去った』
との説がありましたよ。