
IOANNES /Johann /ヨハン
IACOBUS / Jakob /ヤコブ
SCHEUCHZER / Scheuchzer /シャイツァー、ショイヒツァー、シュイヒツァー etc.
なんてお呼びしたら良いのかしら?
一番言いやすいのにしちゃいましょ。
ヨハン ヤコブ シャイツァー
このなんてお呼びしたら良いのかは困りんぼよね。
『エムボマ問題』と勝手に呼んでますが。
衝撃的だったのはツタンカーメン。
この、世界中誰もが知ってる有名人が、本名を
Tut ankh Amun /トゥト アンク アメン 、愛称はトゥト
だと言うではないですか‼︎
失礼、ちょっと熱くなりました。
戻りましょう。
ヨハン ヤコブ シャイツァー
1672.8.2. スイス生まれ。
医者。博物学者。著作家。古生植物学、ヨーロッパ古生物学の創始者。数学、物理学の教授。
すごい。
アトリビュートと象徴

一枚目の自画像を見てみましょう。
西洋絵画を見るときのお約束に
アトリビュートや象徴
というのがあって、一緒に描かれているアイテムにそれぞれ意味があるのです。
アトリビュート : 人物特定のためのアイテム
象徴 : アイテムに意味を持たせる
テーブルに四つ、❶エリンジウム ❷魚 ❸ホタテ貝 ❹レモン形の何か。手に持ってる❺本
❶エリンジウム
植物で一番似ているのはエリンジウムだと思うのだけどエリンジウムが何故描かれたかはわからない
❷魚 : 初期キリスト教のシンボル、魚座の時代
❸ホタテ貝 : ビーナス
ホタテ貝と当たりをつけて(ビーナスが乗ってる絵があるから。それ以外に西洋画で貝を思いつかない)調べたら、野球のボールみたいに丸っこい似ている種を発見。
❹レモン形の何か
なんなんでしょうね?
レモン、イモガイ…わかりません。
❺本 : 学問、マタイの福音書の聖マタイ
手に持っているので、シャイツァー自身の一番肝になる紹介でしょう。
このシャイツァーの絵をお友だち四人に見せたところ、いろんな面白い事が起きました‼︎
K子 : シャイツァーの右手の指のポーズも『何なに?』ってワクワクしちゃう〜
M子 : このお花の中に百合が見える
絵を同時に共有してもらえたことによって、私の考えが及ばない事をどんどん見つけてくれるのです。
すごい‼︎楽しい‼︎ワクワクが止まらないわ‼︎
え〜?どこどこ???
そうまで言われても気付けない私にどアップの写真で示してくれました。

あるぅ〜‼︎
百合の紋章
❻百合 : 純潔、聖母マリア、大天使ガブリエル
❻# 百合の紋章/フルール•ド•リス/ fleur-de-lis : だとすると三位一体、フランス王国 ⁇もう、わからないい。
ギリシャ神話やキリスト教が生活に浸透している人からするときっと何でもない事なのでしょう。
遠い日本に住む私からすると調べて初めて知る物もありますね。
ですから、それがアトリビュートなのか象徴なのかどうかもわからないのです。
謎解き
意味ありげなものがあるとか、
本来とは異なる位置にあるとか、
変な人がいるとか、
変な位置にいるとか…。
絵画の謎解きといえば
最後の晩餐、ダビンチコード。
面白いですよね。
でも、本来画家は『謎』とか『暗号』なんて盛り込むかしらね?
『メッセージ』はあると思うけど。
…って思ってました。
でもね、『あぁ、これが謎解きなんだわ』という絵に出くわしました‼︎
こちらです。

お友だち S子 が
『山羊座の位置がおかしいよ』と‼︎
おおお〜、ホント、右の一番下に山羊座。
本来ならば、あと二つ上の位置で、水瓶座、魚座と続きますよね。
あら、なになに‼︎
『これぞ謎解きだわ‼︎』
ただ、今のところ有力な情報はないのです。
調査続行中です。
旧約聖書
シャイツァーは神の存在を、旧約聖書の世界と近代科学との調和により、証明しようとしていたようです。
こちらは旧約聖書の場面を750ページの絵にしたものの一部です。
銅版画です。(1728)(1731〜1735)

TAB. CCCLXIII. /タブ363
DEUT. Cap.XXXIII. V.19. /申命記 33章19節
Thesauri in arena./砂の中の宝物
彼らは国々の民を山に招き、
その所で正しい犠牲をささげるであろう。彼らは海の富を吸い、
砂に隠れた宝を取るからである」。

TAB. CCCLXXXVIII. /タブ388
I.SAM. Cap.II. V.8. /サムエル記上 2章8節
Tenues erepti, terra firmata. /汝らは救われ、世界は確立する
貧しい者を、ちりのなかから立ちあがらせ、
乏しい者を、あくたのなかから引き上げて、
王侯と共にすわらせ、
栄誉の位を継がせられる。地の柱は主のものであって、
その柱の上に、世界をすえられたからである。

TAB. DCXXXIII. /タブ633
EZECH. Cap.XXVII. V.6. /エゼキエル書 27章6節
Navis bellica ex maximis. /最高の軍艦
バシャンのかしの木で、あなたのためにかいを造り、クプロの島から来る松の木に象牙をはめて、あなたのために甲板を造った。

TAB. CCCLXXII. /タブ372
IOS. Cap.XVIII. V.9. /ヨシュア記18章9節
Israelitæ Geographi. /イスラエルの地理学者
こうしてその人々は行って、その地を経めぐり、町々にしたがって、それを七つの部分とし、図面にして、書物に書きしるし、シロの宿営におるヨシュアのもとへ持ってきた。

TAB. DXXIX. /タブ529
IOB. Cap.XXXVIII. V.4.5.6. /ヨブ記38章4,5,6節
Terra Dei áęxĮTEnTóvyua*. /神の土地 翻訳*?
áęxĮTEnTóvyua : とりあえず写しとってみたが正解かどうかもわからない。
ラテン語で『翻訳』っていう意味、全部をオーソドックス小文字にすると『終わり』という意味になる。
004,わたしが地の基をすえた時、どこにいたか。もしあなたが知っているなら言え。
005,あなたがもし知っているなら、
だれがその度量を定めたか。だれが測りなわを地の上に張ったか。
006,その土台は何の上に置かれたか。その隅の石はだれがすえたか。

TAB. DXXXI. /タブ531
IOB. Cap.XXXVIII. V.31. /ヨブ記38章31節
Orion, ○○○ Cefil. /オリオン座, ○○○ ?
あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか。

TAB. XXIX. /タブ29
GENESIS Cap.III. V.7. /創世記3章7節
Ficus Folium Nuditatis Tegmen. /イチジクの葉で裸を隠す
すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。

TAB. XLII. /タブ42
GENESIS Cap.VII. V.7.8.9. /創世記7章7,8,9節
Animanlium in Arcam introitus. /箱舟に入る動物たち
007,ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。
008,また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、
009,雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。

TAB. XIV. /タブ14
GENESIS Cap.I. V.20. /創世記1章20節
Opus quintæ Diei. /仕事の五日目
神はまた言われた、「水は生き物の群れで満ち、鳥は地の上、天のおおぞらを飛べ」。

TAB. XXXV. /タブ35
GENESIS Cap.VI. V.14. /創世記6章14節
Arca ex Gopher. /ゴフェルの木の箱舟
あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。

TAB. LXII. /タブ62
GENESIS Cap.VIII. V.8.9. /創世記8章8,9節
Columbæ emifsio /鳩を放す
008,ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、
009,はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。

TAB. LXXXVIII. /タブ88
GENESIS Cap.XXX. V.14. /創世記30章14節
DUDAIM in Mandragor /マンドレイクのドゥダイム(媚薬、不妊治療薬)
さてルベンは麦刈りの日に野に出て、野で恋なすびを見つけ、それを母レアのもとに持ってきた。ラケルはレアに言った、「あなたの子の恋なすびをどうぞわたしにください」。

TAB. LXV. /タブ45
GENESIS Cap.IX. V.12.-17. /創世記9章12~17節
Signum Iridis /虹のサイン
012,さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。
013,すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。
014,わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。
015,こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。
016,にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。
017,そして神はノアに言われた、「これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである」。
以上。先ずは、わかることだけ。
今後もゆっくり調べていきましょう。
2025.02.19
聖書はパブリックドメイン『口語訳聖書1955』より
おしゃべりの中でキーワード『キリスト教』から見せていただいた絵を、全てオーナーのご好意で写真を撮らせて頂いたものです。
いつも、好奇心溢れちゃう絵を見せてくださりありがとうございます。
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