浮世絵

ありがとシシリー

2026.08.30

ふと、『浮世絵師を並べてみよう』と思い付きました。

歌川広重、葛飾北斎…、あれ、もう出てこない。
主人にも助け舟を出してもらって、
あとは安藤広重、喜多川歌麿。

さくさくっとは出てこないね。
調べてみましょう。

◉東洲斎写楽
◉歌川国芳
◉歌川国貞
◉菱川師宣
◉鈴木春信
◉鳥居清長

鈴木さんと鳥居さんは存じ上げませんでした。

歌川広重(私)と安藤広重(主人)が同一人物でした。

浮世絵を調べていたら、錦絵、肉筆画、という言葉がでてきましたのでね、整理しますね。

浮世絵というジャンルに、
肉筆画の一点ものがあって、これは富裕層向け。
版画で沢山刷れるのは大衆向け。
版画は元は一色刷り(墨摺絵/すみずりえ)。
『見当/けんとう』という目印を付けて※十数枚の版を重ねていく多色刷りを錦絵。

あら、錦絵の事を浮世絵だと勘違いしていましたね。

折角なので年代順に並べてみましょうね。

※見当/けんとう
『見当』という言葉は室町時代には既に存在しています。
浮世絵の専門用語として多色刷りの目印の名前として使われだした『見当』。
『見当をつける』『見当違い』『見当がつかない』といったセットで広く大衆でも使われていきます。
江戸っ子の間でちょっとおしゃれな言い回しみたいに使われ始めたのかしらね。
流行りの錦絵の職人言葉を使うって『粋』よね。

菱川師宣/ひしかわもろのぶ

1630?〜1694
『浮世絵の祖』。
『見返り美人図』の作者。
肉筆画や観賞用版画を確立。

見返り美人図 肉筆画

鈴木春信/すずきはるのぶ

1725(?)〜1770.07.07
錦絵誕生の立役者の一人。

役者絵『明霞名所渡』


鳥居清長/とりいきよなが

1752〜1815.06.28
何気ない日常の一瞬を優しい目で切り取った美人画。
すらっと背の高い女性を描くことを自分の型とします。
その後浮世絵界で『清長流』が一世を風靡します。

喜多川歌麿/きたがわうたまろ

1753〜1806.10.31
蔦屋重三郎と組んで大首絵で美人画を発表。
それまでの絵師の好み女性像から、実在する女性を描く。
幕府の風紀の厳しい取締りの中でも対抗し『女性を美しく描く』工夫をし、美人画の可能性を切り拓く。

葛飾北斎/かつしかほくさい

1760.10.31〜1849.05.10
代表作:富嶽三十六景
画業70年と長きに渡りあらゆるものを描き尽くそうとした人。
アメリカの雑誌LIFEの1997年企画
『Life’s 100 most important people of the second millennium』
『LIFEが選ぶ過去1000年間で最も重要な人物100人』
に日本人で唯一選出されています。

東洲斎写楽/とうしゅうさいしゃらく

1794.05〜1795.02、一年にも満たない期間だけ蔦屋重三郎の店からのみ、錦絵を約145点出版。
2008年、ギリシャにて肉筆画が1点見つかっています。真贋かは保留。

一期
二期
三期

調べ物でよくお世話になるWikiに

写楽は寛政6年(1794年)5月から翌年の寛政7年(1795年)1月にかけての約10か月の期間(寛政6年には閏11月がある)

と、画業の期間が記されています。

『閏11月?』

指をどう折れば10ヶ月になるかがわからない。
調べてみました。

江戸時代は太陰太陽暦。
三年に一回(二年のこともある)13ヶ月の年をつくって調整。
1794年は滅多にない11月が閏月の年でした。

5月,6月,7月,8月,9月,10月,11月,閏11月,12月,1月の10ヶ月となります。

閏月の出し方は、二十四節気と中気で出すのですが…。
まぁ、簡単に書けば中気が入らない月が発生する月が閏月になる。
その前の月の閏月と呼ばれる。

法則はいずれ紙に書き起こしてみましょうね。
うん、今はまぁわかっただけで良しとしよう。

歌川広重(安藤広重)/うたがわひろしげ

1797〜1858.10.12
代表作:東海道五拾三次、冨士三十六景
風景画がお得意。

京都名所 あらし山満花(1834)

歌川国芳/うたがわくによし

1798.1.1〜1861.4.14
猫と妖怪、化け物の絵が有名よね。

全身のポージングの迫力が、ずば抜けてカッコいい。

⬇︎座ってるだけでも迫力あるよね‼︎

上半身の絵は同じ人が描いたとは思えない。
⬇︎これは大分良いの選びました。

歌川国貞/うたがわくにさだ

1786.6.15〜1865.1.12
実は江戸時代に浮世絵師で一番人気が高く、絵が売れたのは国貞なんですって。

さっとは代表作が思いつかない…
…洋麺屋五右衛門のロゴマークが『東海道五拾三次内 京 石川五右衛門』ですって。

推しの歌舞伎役者のブロマイドの役者絵。
最新流行のファッションモデルのような美人画。
江戸っ子の日常に一番溶け込んでテンションを上げる浮世絵は国貞の浮世絵だったんだね。

なるほどね

浮世絵の流れがつかめました。

菱川師宣の肉筆画から始まって
鈴木晴信が錦絵で大衆へと販路を広げ
鳥居清長が清長流美人画で江戸っ子を虜にし
喜多川歌麿は命の宿る美人画を追求する
葛飾北斎の構図へのこだわりは世界でも認められ
東洲斎写楽はデフォルメで度肝を抜き
歌川広重は庶民の旅行ブームおこし
歌川国芳の武者絵は迫力のあるポージング
人気No.1の歌川国貞は流行りの役者絵、美人画で江戸の町を盛り上げる

※浮世絵は全てパブリックドメインQから

いよいよ本物を見たくなりますよね。
太田記念美術館、東京国立博物館へ行ってみましょう。

ロートレック

2026.09.09
こういう時にウフってなってジョワってするのよね。

先日(2026.08.31)に三菱一号館美術館『“カフェ”に集う芸術家
ー印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで』へ行ってきました。

撮ってきた写真を眺めながら、面白そうな事を調べていくうちに『浮世絵』ってキーワードが出てきたのよ‼︎

この浮世絵の記事を書き始めたのが2026.08.30で、
ロートレックを見たのが2026.08.31でしょ。
繋がりがタイムリー過ぎてね、
こういうのがたまらなく良いのよ。

ロートレックが手掛けた有名歌手アリスティード•ブリュアンのポスターです。

これは浮世絵に影響を受けて、写実から解放され自由な表現を手にしています。

1️⃣大胆な構図
背中越しのポージング(歌舞伎の見栄、写楽の大首絵)、
背景の削ぎ落とし(空間美、間)
2️⃣輪郭線
太くて無駄のない線(フォルムの強調)
3️⃣強烈な色使い
遠くからでも一目で引きつけられる配色

グラフィックデザイン

それまでのポスターは文字中心の『お知らせ』でした。

『平面的※』『明確な輪郭線』『一目で伝わる強い構図』というグラフィックデザインに必要な要素が完璧に揃った浮世絵に影響を受けて、
19世紀末のパリでは大胆なポスターで大衆に向けて情報を発信するポスターブームが興ります。

その先駆者は『現代ポスターの父』ジュール•シェレ。
ポスターをアートへと昇華させたのがアンリ•ド•トゥールーズ=ロートレック。
アルフォンス•ミュシャは曲線、植物を多用した装飾美。

パリの同じ時代を生きた三人。

※平面的:陰影を付けず、遠近を付けず、色をベタ塗りにして、視覚情報を最小限にしてインパクト重視にする。

ジュール•シェレ
アルフォンス•ミュシャ

私はミュシャが大好きです。

対話型鑑賞

2026.09.11
アート鑑賞の指導法で『対話型鑑賞』の手法の一つ、通称『VTS』Visual Thinking Strategies(ビジュアル シンキング ストラテジーズ)

どうやら正解のない鑑賞の仕方みたい。

今の自分にはこの絵がどう見えるか。
どう感じるか。
どんな事に気がついたか。
そして、一緒に鑑賞する他人はどんな意見を出すのかを聞けて、
それを聞くことによってまた、他人との違いにびっくりしたり、
新しい自分の考えが浮かんだり、
ディスカションに火がついたり!

私が参加したのは参加者三人に、ファシリテーターが二人のグループでした。

例えば会議の司会者は『進行して結論を出す人』だとすると、
ファシリテーターとは『発言しやすい雰囲気をつくり、参加者の思考や対話が深まるようにサポートする人』いう感じ。

⬆︎
自分のテーブルにある浮世絵は細部まで見ることが出来ます…シャッターを切ったような一瞬の描写。
グループがいくつかありましたので、視線がたまたま遠くの浮世絵を捉えて、動いているよう、躍動感を感じますと。

なるほどねー‼︎

⬆︎まぁ、有名なゴッホの絵ですよね。
『心痛んでる人』ってなまじっか知っているだけに、そういうフィルターがかかった感想しか出てこなかったのだけど、
月と星の間のうねりを宇宙の動きのようだと言った人がいましたよ。
今日一の収穫‼︎
この感想が聞けただけでも今日ここに来た甲斐があったわ。ありがとう。

最後に、自分の思ったことを言葉にする。
もっと細部まで言葉にする。
例えば『この花美しいね』と一緒にいる人と共有できたとして。
『何処を美しいと思ったの?』ともう一つ掘り下げる質問が投げかけられたら?
◉全体を見て雰囲気
◉花びらの重なり
◉茎の毛並み
などなど、えーっそこなの⁈ってことが起こるかもね!いやいや起こるんですよね!

それを楽しむと自分とは違う見え方を教えてもらえて、ぐっと世界が広がる感じがわくわくしますね。

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